二相ステンレス鋼

二相ステンレス鋼は、オーステナイト+フェライトの二相組織を持ち、その含有量は基本的に同じであるため、オーステナイト系ステンレス鋼とフェライト系ステンレス鋼の特徴を併せ持っています。降伏強さは通常のオーステナイト系ステンレス鋼の2倍となる400MPa~550MPaに達します。フェライト系ステンレス鋼と比較して、二相ステンレス鋼は靭性が高く、脆性転移温度が低く、耐粒界腐食性と溶接性能が大幅に向上しています。フェライト系ステンレス鋼の475℃脆性、高熱伝導性、小さな線膨張係数、超塑性、磁気特性などの特性を保持しながら。二相ステンレス鋼はオーステナイト系ステンレス鋼と比較して強度が高く、特に降伏強度が大幅に向上し、耐孔食性、耐応力腐食性、耐腐食疲労性等も大幅に向上します。

二相ステンレス鋼は、化学組成によりCr18、Cr23(Moを除く)、Cr22、Cr25の4種類に分類されます。 Cr25二相ステンレス鋼は、普通鋼と超二相ステンレス鋼に分けられます。中でもCr22やCr25がよく使われます。中国で使用されている二相ステンレス鋼のほとんどはスウェーデンで生産されています。具体的なグレードは、3RE60(Cr18タイプ)、SAF2304(Cr23タイプ)、SAF2205(Cr22タイプ)、SAF2507(Cr25タイプ)です。


投稿時間: 2020 年 1 月 19 日