合金20ステンレス鋼棒
UNS N08020
合金 20 としても知られる UNS N08020 は、酸攻撃に対する最大限の耐性を目的として開発された「スーパー」ステンレス鋼の 1 つであり、このため、ステンレス業界とニッケル業界の両方でさまざまな用途に使用されています。合金 20 は、ステンレスとニッケルの両方の特性を含むため、両方のカテゴリの中間に位置するように見えます。ただし、統一番号付けシステム (UNS) では最終的にニッケル基合金として認識されるため、UNS N08020 番号が付けられます。
合金 20 は、銅とモリブデンを添加したオーステナイト系ニッケル-鉄-クロムベースの合金です。ニッケル含有量により、塩化物イオンストレスと耐食性が向上します。銅とモリブデンの添加により、過酷な環境、孔食、隙間腐食に対する耐性が得られます。クロムは硝酸などの酸化環境に対する耐性を高め、コロンビウム (またはニオブ) は炭化物の析出の影響を軽減します。合金 20 を使用する場合は、酸素アセチレン溶接を除くほとんどの溶接方法を使用できます。オーステナイト系ステンレス鋼の熱間加工に必要な力と同じ力を使用して熱間成形することもできます。機械加工性の点では、ステンレス鋼 316 や 317 などのオーステナイト系ステンレス鋼に使用されるのと同じセットアップとプロセス速度を使用して、優れた仕上げが可能です。
Alloy 20 を使用する産業には次のようなものがあります。
- 化学薬品
- 排煙脱硫
- 食品加工
- 工業用流体の取り扱い
- 金属の洗浄
- 混合
- 石油
- 医薬品
- 酸洗い
- プラスチック
- プロセス配管
- 溶剤
- 合成繊維
- 合成ゴム
部分的または完全に合金 20 で作られた製品には次のものがあります。
- 渦巻ポンプ
- コントロールバルブ
- 極低温ボールバルブ
- フロートレベルスイッチ
- フロースイッチ
- 圧力リリーフバルブ
- ロータリーギアプロセスポンプ
- うず巻形ガスケット
- ストレーナー
投稿日時: 2020 年 9 月 22 日